TEL:03-6456-5040

診療内容

重症喘息外来

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重症喘息外来について

東京品川フロントクリニックでは重症喘息外来を設け、喘息の症状がコントロールできずに日常生活に障害が出るなどし、様々なお悩みを抱える患者様に対する診療を行っています。

重症喘息外来では「喘息のかかりつけ医」として、喘息治療について経験豊富な日本呼吸器学会認定 呼吸器専門医が、重症喘息の診療を行っておりますので、ぜひ一度、ご受診ください。

  • 吸入療法はもちろん、生物学的製剤という特殊な薬剤での治療も行う事ができます。
  • 6歳以上の小児に対する生物学的製剤の使用も可能です。

重症喘息外来では、重症喘息の患者様を中心に、随時、診察を受け付けています。
紹介状の有無は問いません。もし、現在行っている治療内容などがわかるもの(お薬手帳や過去の検査結果等)がありましたら、ご持参いただけますと診療の一助となります(もちろんご持参いただけなくても大丈夫です)。
なお、当外来では成人重症喘息に関し、呼吸器専門と放射線科診断専門医がチームとなって診療を行っております。場合によっては、外来担当医が途中で変わることもございます。あらかじめご了承ください。
日々、喘息症状に悩まない生活、お子様に喘息を理由に活動制限を強いない生活を目指して、一緒に治療に取り組んでいきましょう!

使用可能な生物学的治療薬

当院では、以下の生物学的治療薬の処方を行っております。

生物学的製剤 作用
ゾレア®
(抗IgE抗体)
IgEの働きを抑える
ヌーカラ®
(抗IL-5抗体)
好酸球の働きを抑える
ファセンラ®
(抗IL-5受容体抗体)
好酸球の働きを抑える
デュピクセント®
(抗IL-4/13受容体抗体)
より上流のアレルギー経路を幅広く抑える
テゼスパイア®
(抗TSLP抗体)
より上流のアレルギー経路を幅広く抑える

喘息治療の目標

喘息症状で様々な制限がある生活を、当たり前と思わないでください。まず大切なのは、あなたに合った治療を探り、実施して、症状(発作)をコントロールすることです。それにより、健康な人と変わらない生活を目指しましょう。
目標は、 『喘息であることを忘れて生活できる』 ことです。

喘息の治療では、主に吸入ステロイドや気管支拡張薬などの吸入薬が使用されます。これらによる治療を、様々に調整しながら行ったにもかかわらず、症状が抑えられなかったり、発作の頻度が多かったりと、コントロールが難しいものを重症喘息といいます。

いま、喘息症状でお悩みの患者様は、症状・発作が起こることについて、「仕方がない」と、あきらめていらっしゃいませんか?

現在、喘息の治療は、日々、進化しており、従来の治療ではコントロールすることが難しかった喘息でも、症状のコントローが可能になってきています。
それにより、健康な人と変わらない生活を目指す道が開けてきているのです。

【喘息などの病気で咳が止まらない人の生活(例)】

  • 夜咳で眠れない・眠りが浅い・途中で起きてしまう。
  • 横になって眠ることができない。
  • 咳で夜眠れないため日中眠気が強く仕事や勉強に集中できない。
  • 接客業務中やコールセンター業務中、仕事の商談中などで咳が出て相手に不快感を与えてしまっているかもと不安。咳が酷過ぎて仕事にならない。
  • 咳で運動ができない。部活動などで思った成績が出ない
  • 旅行に行きたいけど発作が出たら不安。飛行機に乗るのが怖い。
  • など

【ガイドライン等に準拠したしっかりとした咳の検査・治療を受けた患者さんの健康な人と変わらない生活(例)】

  • 朝までグッスリ眠れる
  • 仕事や勉強に集中できる
  • 何の不安もなく活動できる(スポーツ・旅行など)
  • など

喘息治療について

喘息治療の進歩により、生物学的製剤が使えるようになりました。

前述しましたように喘息治療では、吸入ステロイド薬が基本となっています。

そして必要に応じ、気管支を広げる薬を併用することもあります。しかし、これらの薬を最大限使っても効果が不十分な重症喘息の患者様がいます。一昔前はそのような場合は『耐える』ことしかできなかったのです。時に全身性ステロイド(点滴や内服のステロイド治療)を受けるしか方法がなかったのです。しかし、現在では喘息治療の劇的な進歩・進化により、生物学的製剤とよばれる薬が使えるようになりました。吸入薬などの治療で十分な治療効果が得られなかった喘息に対して、はじめてまともに戦える治療薬が開発されたのです。これは喘息治療における、『革命』と言われています。

以下の図は、喘息の状態に合わせた治療例になります。
発作がある際に効果が不十分な場合は、薬を組み合わせ、治療強度を高めます。

喘息の状態に合わせた治療例イラスト図

生物学的製剤とは

喘息では、アレルギーや体質によって「IgE抗体」や「好酸球」などの免疫細胞が過剰に反応し、気道に強い炎症を起こすことで、発作や慢性的な咳、息苦しさが現れます。生物学的製剤はこれらの反応のカギとなる物質(たとえばIgEやIL-5、IL-4、IL-13など)を、ピンポイントでブロックすることにより、炎症そのものを起きにくくすることが期待される注射製剤です。

現在、日本では5種類の生物学的製剤が承認されており(ゾレア®、ヌーカラ®、ファセンラ®、デュピクセント®、テゼスパイア®)、これらは当院でも取り扱っています。それぞれ作用の仕組みや、どのような種類の症状に適応するかが異なりますので、患者様ごとに詳細な診察や検査を行い、使用する薬剤を決定していきます。

例えば、喘息に加えて、好酸球性副鼻腔炎やアトピー性皮膚炎、ハウスダスト・ダニなどのアレルギー性鼻炎などが合併していないかどうか、血中好酸球数の上昇はどのようなものか、といったことを診察やCT画像検査・採血検査・呼吸機能検査などにより、しっかりと確認し、患者さまにとってより最適と考えられる治療薬を選択していきます。

どのような患者様が生物学的製剤を導入すべきか?

生物学的製剤の導入の目安は、喘息発作が年2回以上あること、ステロイド薬を毎日内服していることなどが挙げられます。

喘息治療で基本となっているステロイド薬の吸入療法は、全身への副作用は、ほぼ無いと考えられていますが、ステロイド薬の内服や点滴などは、様々な副作用が認められています。全身にステロイド薬によるダメージが蓄積する前に、生物学的製剤の治療を行うことを強くお勧めします。

長期管理薬の喘息治療のステップ

喘息治療には強度別に4段階のステップがあります。

それぞれの治療ステップでは吸入ステロイド薬(ICS)を基本治療薬として(成人喘息では、吸入ステロイド薬による治療は必須です)、その他の薬を組み合わせていきます。

なお、吸入ステロイド薬による治療を毎日行わず、発作時(症状が悪い時)のみ、短時間作用型気管支拡張剤(メプチンやサルタノール等)を使用することは、ガイドライン上、禁忌(行ってはいけない治療)となっています。

治療ステップは、1から4へと進むほど、治療の強度が高くなります。
治療ステップは、患者様の現在の喘息の状態と、これまでどのような治療を行ってきたか、などを考慮して決定していきます。
以下は、吸入SABA以外、すべて長期管理薬になります。

治療ステップ 長期管理薬
基本治療 追加治療 発作治療※
治療ステップ1
ICS(低用量)

左記使用できない場合、以下のいずれかを用いる

  • LTRA
  • テオフィリン徐放製剤
LTRA以外の抗アレルギー薬 吸入SABA
治療ステップ2
ICS(低〜中用量)

左記が不十分な場合に以下のいずれか1剤を併用

  • LABA(配合剤使用可)
  • LAMA
  • LTRA
  • テオフィリン徐放製剤
治療ステップ3
ICS(中〜高用量)

左記に加え下記のいずれか1剤、あるいは複数を併用

  • LABA(配合剤使用可)
  • LAMA
  • LTRA
  • テオフィリン徐放製剤
  • 抗IL-4Rα 抗体
  • 抗TSLP抗体
治療ステップ4
ICS(高用量)

左記に加え下記の複数を併用

  • LABA(配合剤使用可)
  • LAMA
  • LTRA
  • テオフィリン徐放製剤
  • 抗IL-4Rα 抗体
  • 抗IgE 抗体
  • 抗IL-5 抗体
  • 抗IL-5Rα 抗体
  • 経口ステロイド薬
  • 気管支熱形成術

※発作治療は、軽度の発作までの対応を示しています。

  • ICS:吸入ステロイド薬 LABA:長時間作用性β2刺激薬
  • LAMA:長時間作用性抗コリン薬 LTRA:ロイコトリエン受容体拮抗薬 SABA:短時間作用性β2刺激薬

日本アレルギー学会:アレルギー総合ガイドライン 2019, 協和企画,2019, p.72

目指すべき喘息コントロール状況について

喘息治療の目標は、喘息がコントロールされており、症状がなく健康な人と変わらない生活を送ることです。そして目指すべきコントロール状況は『臨床的寛解とされます。』(喘息実践ガイドライン)

『臨床的寛解』は、以下の基準により判断されます。

項目 基準
1 ACT(下記参照) 23点以上(1年間)
2 増悪* なし(1年間)
3 定期薬としての経口ステロイド薬 なし(1年間)

*増悪とは喘息症状によって次のいずれかに該当した場合とされます。

① 経口ステロイド薬あるいは全身性ステロイド薬を投与した場合
② 救急受診した場合
③ 入院した場合

一般社団法人日本喘息学会 喘息診療実践ガイドライン 2023 協和企画, p23, 2023

ACTとは、喘息コントロールテストのことで、各種質問による評価方法です。下記の質問にお答えいただくことで、コントロール状況が評価されます。

Step 1 各質問について該当する項目を選んでください。できる限り率直にお答えください。

質問1)

この4週間に、喘息のせいで職場や家庭で思うように仕事がはかどらなかったことは時間的にどの程度ありましたか?

いつも
1
かなり
2
いくぶん
3
少し
4
全くない
5
質問2)

この4週間に、どのくらい息切れがしましたか?

1日に2回以上
1
1日に1回
2
1週間に3〜6回
3
1週間に1、2回
4
全くない
5
質問3)

この4週間に、喘息の症状(ゼイゼイする、咳、息切れ、胸が苦しい・痛い)のせいで夜中に目が覚めたり、いつもより朝早く目が覚めてしまうことがどのくらいありましたか?

1週間に4回以上
1
1週間に2、3回
2
1週間に1回
3
1、2回
4
全くない
5
質問4)

この4週間に、発作止めの吸入薬(サルブタモールなど)をどのくらい使いましたか?

1日に3回以上
1
1日に1、2回
2
1週間に数回
3
1週間に1回以下
4
全くない
5
質問5)

この4週間に、自分自身の喘息をどの程度コントロールできたと思いますか?

全くできなかった
1
あまりできなかった
2
まあまあできた
3
十分できた
4
完全にできた
5

Step 2 各項目の点数を足してあなたの総合点を出してください。

Step 3 トータルで23点以上となることが目標となります。

『臨床的寛解』が達成できていない場合は、治療法を検討し、さらに強化していくなどしていきます。ただし『臨床的寛解』は、あくまでコントロールの目標であり、ゴールではなく、治癒したということではありませんが、『臨床的寛解』、すなわち『日常生活で喘息による制限を一切受けない状況』を、薬を使いながら維持していくことが大切です。

現在、喘息の患者様で、この基準を満たしていない場合は、是非、当院に一度ご相談ください。喘息に左右されない自由な生活を一緒に目指しましょう!

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