- 2026年8月9日
品川の内科が解説|夏の疲れと思っていた息切れ5つの原因

品川の内科には、夏になると「階段を上ると息が切れる」「通勤中の乗り換えで動悸がする」というご相談が増えます。「今年の夏は特に暑いから」「寝不足が続いているから」——そう思って様子を見ているうちに、数週間が経ってしまっていないでしょうか。
夏の息切れは、暑さや疲労で説明がつくことが確かに多くあります。ただし、暑さで説明がつくと思い込んで放置した結果、別の原因が背景にあったと後から分かるケースも少なくありません。
品川の内科には、「休む時間が取れないので、しばらく様子を見ていた」というご相談が多く寄せられます。この記事では、夏の息切れの背景にある代表的な原因と、受診を検討すべきタイミングを整理します。
夏の息切れが「疲れのせい」とは限らない理由
夏は、体にとって負荷の大きい季節です。発汗による脱水、屋外と室内の激しい温度差、寝苦しさによる睡眠の質の低下。これらは実際に息切れやだるさを引き起こします。
問題は、この「もっともらしい説明」があることで、他の原因が見過ごされやすくなる点にあります。
息切れという症状は、呼吸器だけでなく、循環器、血液、内分泌など複数の領域にまたがって現れます。原因が違えば対応も変わりますが、症状の現れ方だけでは区別がつきにくいという特徴があります。
とくに、次のような経過をたどっている場合は、暑さ以外の要因を考える必要があります。
- 涼しい室内にいても息切れが続く
- 以前は問題なく上れていた階段で息が上がるようになった
- 数週間たっても改善する気配がない
- 息切れに加えて、動悸・むくみ・咳などが伴う
「夏だから」で説明できるのは、涼しくなれば戻る一時的な変化までです。
息切れの背景にある5つの原因
息切れの原因として、当院で実際に鑑別することの多いものを整理します。
1. 喘息
喘息というと発作的な呼吸困難を思い浮かべる方が多いのですが、実際には「動いたときだけ息が切れる」「夜間や早朝に咳が出る」といった軽い症状から始まることがあります。冷房の冷たい空気や、屋外との温度差が引き金になることも知られています。
近年は、気道の炎症のタイプによって治療の考え方が整理されており、好酸球性炎症を伴うタイプ2炎症が関与しているかどうかを検査で確認できるようになっています。
2. 貧血
血液が酸素を運ぶ能力が落ちるため、体が「酸素が足りない」と判断して呼吸を増やします。動悸を伴うことが多く、女性に多い一方で、消化管からの出血が背景にある場合は男性でも起こります。血液検査で確認できます。
3. 心疾患
心臓のポンプ機能が低下すると、労作時の息切れとして現れます。横になると苦しい、足がむくむ、夜間に息苦しくて目が覚めるといった症状を伴う場合は、優先度が高くなります。
4. 睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に呼吸が繰り返し止まることで、日中の強い眠気やだるさ、起床時の頭痛が生じます。「太っている人の病気」と思われがちですが、日本人は骨格の特徴から、標準体重の方でも起こります。日中の疲労感が息切れとして自覚されることがあります。
5. 甲状腺機能の異常
甲状腺ホルモンが過剰になると、代謝が亢進して動悸・息切れ・発汗・体重減少が現れます。夏バテと症状が重なるため、季節のせいと判断されやすい代表例です。
これら5つは、いずれも血液検査、心電図、胸部画像検査、呼吸機能検査といった標準的な検査の組み合わせで方向性を絞ることができます。
なぜ内科で検査を受けるべきか
息切れの原因を症状だけで特定することは困難です。理由は2つあります。
ひとつは、複数の原因が同時に存在しうること。たとえば軽度の貧血と軽度の喘息が重なると、それぞれ単独では説明がつかない程度の息切れが生じます。片方だけを治療しても改善が不十分に終わります。
もうひとつは、症状の強さと原因の重大さが比例しないことです。軽い息切れの背景に心疾患が見つかることもあれば、強い息苦しさの原因が過換気であることもあります。
そのため、原因を絞り込むには検査による客観的な情報が必要になります。逆に言えば、検査を受ければ「重大な原因ではない」ことを確認できるという意味もあります。様子を見続けている状態が、実は一番判断がつかない状態です。
東京品川フロントクリニックで対応できること
品川の内科・呼吸器内科として、当院は品川駅港南口から徒歩30秒、品川イーストワンタワー内にあります。仕事の合間に受診される方が多いため、検査から診断、治療方針の説明までを可能な限り当日中に完結させる体制を取っています。
対応している主な検査は次の通りです。
- 血液検査:貧血、甲状腺機能、炎症の有無を確認
- 心電図:心疾患のスクリーニング
- 胸部CT:院内に設置しており、当日撮影が可能です。レントゲンでは分かりにくい肺の状態を確認できます
- 呼吸機能検査・FeNO検査:喘息が疑われる場合に、気道の状態と炎症のタイプを評価します
- 睡眠時無呼吸検査:自宅で行える簡易検査から対応しています
呼吸器の疾患が背景にあると判断された場合は、そのまま専門的な治療につなげられます。当院を含むフロントクリニックグループには呼吸器専門医が在籍しており、一人の医師の判断だけでなく、グループとしての診療基準に沿って方針を決めています。
一般内科として受診いただいた方が、結果的に呼吸器疾患の治療につながることは珍しくありません。まず何科にかかればよいか分からない、という段階でご相談いただいて差し支えありません。
受診の目安とタイミング
以下に当てはまる場合は、受診をご検討ください。
早めの受診を検討していただきたい状態
- 息切れが2週間以上続いている
- 涼しい環境でも改善しない
- 以前できていた動作で息が上がるようになった
- 咳、痰、動悸、むくみのいずれかを伴う
- 健康診断で胸部の異常や貧血を指摘されたことがある
優先度が高い状態
- 安静にしていても息苦しい
- 横になると苦しく、起き上がると楽になる
- 胸の痛みや圧迫感を伴う
- 唇や指先の色が悪い
後者に当てはまる場合は、当院に限らず、速やかに医療機関を受診してください。
なお、「忙しくて時間が取れない」という理由での先延ばしが最も多い受診の遅れの原因です。品川の内科として当院が駅直結の立地と当日検査の体制を整えているのは、この時間的な制約を減らすためです。
診療時間・アクセス
東京品川フロントクリニック
品川駅港南口より徒歩30秒/品川イーストワンタワー内
内科・呼吸器内科として、発熱、風邪症状、生活習慣病、健康診断後の精密検査まで幅広く対応しています。WEB予約に対応しておりますので、来院前にご確認ください。
※診療時間・休診日の詳細は、当院公式サイトの診療時間ページをご確認ください。
まとめ
夏の息切れは、暑さや疲労で説明がつくことが多い一方で、喘息、貧血、心疾患、睡眠時無呼吸、甲状腺の異常といった原因が背景にある場合があります。症状の強さだけでは原因を判断できないため、2週間以上続く息切れや、涼しい環境でも改善しない息切れは、検査で原因を確認することをおすすめします。
息切れが続いている方は、品川の内科・東京品川フロントクリニックまでご相談ください。

執筆者情報
大谷 真理子(おおたに まりこ)
医療法人社団南州会 東京品川フロントクリニック院長 / 医学博士
【保有資格】
医学博士
日本内科学会認定内科医
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
井上 哲兵(いのうえ てっぺい)医師
医療法人社団南州会 フロントクリニックグループ 理事長 / 医学博士
2019年4月に医療法人社団南州会 理事長に就任。
同年8月に三浦メディカルクリニックを開院し、以降も以下のクリニックを展開。
医療法人社団南州会 フロントクリニックグループ(1980年創業)
横浜フロントクリニック(2024年5月開院)
東京品川フロントクリニック(2026年1月開院)
自由が丘フロントクリニック(2026年10月開院予定)
新宿区分院(2027年12月開院予定)
三浦メディカルクリニック
【保有資格・所属学会】
緩和ケア研修会修了医