- 2026年5月16日
高血圧・糖尿病の治療中に見落とされやすい「呼吸器のリスク」とは

高血圧や糖尿病の治療で定期的に通院していても、「咳がずっと続いている」「最近息が上がりやすい」という症状を、病気とは別の話として後回しにしていませんか
実は、生活習慣病と呼吸器疾患は密接に関連しており、一方を治療しながら他方を見過ごすと、全体としての健康管理に影響が出ることがあります。
この記事では、高血圧・糖尿病といった生活習慣病をお持ちの方が見落としやすい「呼吸器のリスク」について解説します。
生活習慣病と呼吸器疾患、なぜ一緒に考える必要があるのか
高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病は、血管や代謝に慢性的な影響を及ぼします。同様に、COPDや喘息などの呼吸器疾患も、全身に影響を及ぼす慢性疾患です。
これらは互いに影響し合うことが知られています。
たとえばCOPDでは、肺の毛細血管が減少することで心臓への負担が増し、高血圧や虚血性心疾患を合併しやすくなることが報告されています。逆に、生活習慣病(特に体重や高血圧)のコントロールが不十分な状態では、呼吸器疾患の管理も難しくなることがあります。
「それぞれの科で治療しているから大丈夫」ではなく、一人の患者の体の中で起きていることとして、全体を見渡す視点が必要です。
息切れの原因を年だとして自己判断することのリスク
息切れは「年のせい」だけとは限らない
高血圧が長期間続くと心臓に負担がかかり、心不全の状態になると息切れや息苦しさが現れることがあります。一方で、同じ「息切れ」がCOPDや喘息によって起きている場合もあります。
「年だから仕方がない」と自己判断してしまうと、生活習慣病からくる心不全やCOPDなどの呼吸器疾患の発見が遅れることがあります。
どちらも検査・治療ができるクリニックを選んで受診することが大切です。
糖尿病の方が注意したい呼吸器との関係
COPDと糖尿病の関連
COPDは糖尿病の発症リスクを高めるとの報告があります。COPDによる全身性の炎症がインスリン抵抗性に影響するためと考えられています。糖尿病をお持ちの方で喫煙歴がある場合、COPDを合併している可能性も念頭に置いておくことが重要です。
長引く咳を「風邪の後遺症」と放置しない
糖尿病があると感染症にかかりやすく、喘息やCOPDの状態を悪化させることが報告されています。糖尿病の患者さんで、風邪や肺炎を発症しやすい、咳が長く続くなどの症状が見られた場合は、一度専門的な評価が勧められます。
治療薬の影響にも目を向ける
糖尿病治療薬の中には、呼吸器への影響が論じられているものがあります。一方で、COPDの治療に使われる吸入ステロイドが血糖値に影響する場合もあります。複数の疾患を抱える方は、使用中の薬全体を把握している医師に相談することが重要です。
こんな症状は呼吸器内科への受診サインかもしれません
生活習慣病の通院中でも、以下の症状があれば呼吸器の評価を受けることを検討してください。
- 3週間以上咳が続いている
- 坂道や階段で息が上がりやすくなった
- 朝起きると痰が出る
- 夜間や早朝に胸が締め付けられる感じがある
- 睡眠中にいびきや無呼吸を指摘されたことがある
- 血圧が薬を飲んでいても下がりにくい
これらは高血圧・糖尿病と「別の話」ではなく、全身状態として一緒に評価することが大切です。
東京品川フロントクリニックで対応できること
当院は品川駅近くに位置する内科・呼吸器内科クリニックです。生活習慣病の管理と呼吸器疾患の専門的な評価を、同じ場所で受けていただけます。
- 一般内科:高血圧・糖尿病・脂質異常症・健康診断など
- 呼吸器専門外来:COPD・喘息・長引く咳・SASなど
- 当日CT撮影・呼吸機能検査:検査から診断方針の決定まで当日完結
- 呼気NO検査:気道炎症の種類を評価
「健診で何かを指摘されたが詳しく調べてもらっていない」という方も、お気軽にご相談ください。
受診の目安・タイミング
症状が軽い段階ほど、早めに評価を受けることが将来の選択肢を広げます。以下の方は、次回の通院時に担当医へ相談するか、呼吸器内科へのご受診をご検討ください。
- 生活習慣病の治療中で、咳・息切れ・睡眠の問題がある
- 喫煙歴が20年以上ある(または過去にあった)
- 健康診断で「肺に異常あり」と指摘されたが経過観察のままになっている
- 血圧の薬を増やしても改善しにくい状態が続いている
まとめ
高血圧・糖尿病などの生活習慣病と呼吸器疾患は、互いに影響し合う関係にあります。生活習慣病の治療を続けながら、咳・息切れ・睡眠の問題を感じている方は、一度呼吸器の評価も受けてみることをお勧めします。東京品川フロントクリニックでは内科と呼吸器専門診療を一体で対応しています。気になる症状があればお気軽にご相談ください。
品川駅徒歩30秒の内科クリニックで、症状に応じた対応を
倦怠感は「たいしたことない症状」と思われがちですが、放置することで生活習慣病・甲状腺疾患・貧血などが見逃されるリスクがあります。
東京品川フロントクリニックは、こうした「なんとなく不調」を丁寧に診ることを大切にしています。血液検査で原因を網羅的に調べ、そのまま治療・継続管理まで一貫して対応します。品川駅港南口から徒歩30秒、予約制で仕事の合間にも立ち寄りやすい環境を整えています。
「大病院に行くほどでもないけど、なんか最近ずっとだるい」——そう感じている方こそ、かかりつけ医にご相談ください。

執筆者情報
大谷 真理子(おおたに まりこ)
医療法人社団南州会 東京品川フロントクリニック院長 / 医学博士
【保有資格】
医学博士
日本内科学会認定内科医
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
井上 哲兵(いのうえ てっぺい)医師
医療法人社団南州会 フロントクリニックグループ 理事長 / 医学博士
2019年4月に医療法人社団南州会 理事長に就任。
同年8月に三浦メディカルクリニックを開院し、以降も以下のクリニックを展開。
医療法人社団南州会 フロントクリニックグループ(1980年創業)
横浜フロントクリニック(2024年5月開院)
東京品川フロントクリニック(2026年1月開院)
自由が丘フロントクリニック(2026年10月開院予定)
新宿区分院(2027年12月開院予定)
三浦メディカルクリニック
【保有資格・所属学会】
緩和ケア研修会修了医
医学博士
日本内科学会認定内科医
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
日本医師会認定産業医