• 2026年4月25日

のどの痛み・咳・息苦しさが続くとき|内科を受診する基準

「のどが痛いけど、仕事が忙しいからそのうち治るだろう」「咳が続いているけど、病院に行く時間がない」——品川で働くビジネスパーソンから、こうした声をよく聞きます。

のどの痛みや咳は、多くの場合は数日で改善します。しかし、症状が長引いたり、息苦しさを伴うようになったりした場合は、より深刻な原因が隠れていることがあります。

この記事では、のどの痛み・咳・息苦しさそれぞれの原因と、内科を受診すべきタイミングをお伝えします。

のどの痛みや咳は、風邪(急性上気道炎)であれば通常1〜2週間以内に自然に改善します。しかし、適切な対処をしないまま放置すると、炎症が上気道(のど・鼻)から下気道(気管・気管支・肺)へと広がるケースがあります。

症状の進行パターンとして、次のような流れが起きることがあります。

段階主な症状考えられる状態
上気道のどの痛み・鼻水・くしゃみ急性咽頭炎・急性扁桃炎
下気道長引く咳・痰・発熱気管支炎・肺炎
肺・気道息苦しさ・呼吸困難・胸の違和感肺炎・喘息・COPD増悪

「のどの痛みだけだと思っていたら、肺炎になっていた」というケースは決して珍しくありません。症状が変化・悪化している場合は、早めの受診が重要です。

のどの痛みの原因は、風邪ウイルスによるものが最も多いですが、それ以外にも注意が必要な原因があります。

急性咽頭炎・急性扁桃炎

ウイルスまたは細菌によってのどに炎症が起きた状態です。ウイルス性の場合は安静・水分補給が中心となりますが、細菌性(特に溶連菌)の場合は抗菌薬による治療が必要です。ウイルス性か細菌性かは症状だけでは判断が難しいため、クリニックでの診察が有効です。

溶連菌感染症

A群溶血性レンサ球菌による感染症で、38度以上の発熱・強いのどの痛み・扁桃の腫れが特徴です。抗菌薬治療が必要であり、放置すると急性糸球体腎炎やリウマチ熱などの合併症を引き起こすリスクがあります。クリニックで迅速検査(約5〜10分)により診断できます。

逆流性食道炎・アレルギー(後鼻漏)

胃酸の逆流や、鼻から分泌物がのどに流れ込む後鼻漏によって、慢性的なのどの違和感や咳が生じることがあります。症状が長引く場合や風邪症状を伴わない場合は、これらが原因である可能性があります。

⚠ こんな場合は早めに受診してください
・38度以上の発熱が続いている
・のどの痛みが5日以上改善しない
・飲み込みが困難・食事がとれない
・声が出ない・声がひどくかすれている
・首のリンパ節が腫れて痛い

日本呼吸器学会『咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019』では、咳の持続期間によって原因の傾向が異なることが示されています。

持続期間分類主な原因
3週間未満急性咳嗽風邪・インフルエンザ・コロナウイルス感染
3〜8週間遷延性咳嗽感染後咳嗽・副鼻腔炎・咳喘息
8週間以上慢性咳嗽咳喘息・後鼻漏・逆流性食道炎・間質性肺炎・肺がん

特に注意が必要なのは3週間以上続く咳です。この段階では、肺炎・間質性肺炎・肺がんなどの疾患を除外する必要があります。胸部X線だけでは見逃されることもあるため、CT検査による精査が推奨されるケースもあります。

⚠ こんな咳は早めに受診してください
・3週間以上続いている
・血痰・喀血がある
・夜間や早朝に特にひどくなる(咳喘息の可能性)
・体重が減っている・食欲がない
・発熱を伴っている

息苦しさは、のどや咳と比べてより深刻な状態のサインである可能性があります。「年のせい」「運動不足だから」と自己判断せず、原因を確認することが重要です。

気管支喘息

気道の慢性炎症により、発作的に息苦しさ・喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒュー)・咳が生じます。適切な吸入薬による管理で日常生活への影響を最小化できます。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

主に喫煙を原因とする気道・肺の慢性疾患で、労作時(階段・坂道など)の息切れが典型的な症状です。自覚症状が出た時点ですでに肺機能が低下していることが多く、早期発見が重要です。日本呼吸器学会によれば、COPDは国内に500万人以上の患者がいるとされていますが、そのうち診断・治療を受けているのはごく一部に留まっています。

肺炎・間質性肺炎

発熱・咳・痰に加え、労作時の息切れが現れます。間質性肺炎は初期には胸部X線で発見されにくく、CTによる精査が有効です。

以下の症状がある場合はすぐに受診・救急対応を
・安静にしていても息苦しい
・唇や爪が青紫色になっている(チアノーゼ)
・胸の痛みを伴う息苦しさ
・突然の激しい息苦しさ

「受診しても大したことしてくれないのでは」と思っている方もいるかもしれません。実際の診察の流れをご説明します。

  1. 問診:症状の経緯・発熱の有無・喫煙歴・既往歴・服薬状況などを確認します
  2. 視診・聴診:のどの状態を確認し、肺の音を聴診します。喘鳴や異常呼吸音は重要な診断の手がかりになります
  3. 迅速検査:必要に応じて溶連菌・インフルエンザ・COVID-19の迅速抗原検査を実施します(約5〜15分で結果が出ます)
  4. 画像検査:症状や経過によって胸部X線を撮影します。さらに精密な評価が必要な場合はCT検査へ進みます
  5. 治療方針の決定:ウイルス性・細菌性の鑑別をもとに、必要な処方を行います。抗菌薬はウイルス性感染には効果がないため、適切な鑑別が重要です

東京品川フロントクリニックは、一般内科として風邪・のどの痛み・咳といった日常的な症状に幅広く対応しています。そのうえで、症状が長引く・悪化するといった場合には、呼吸器専門医による精密な診察と院内CT検査でさらに深く調べることができます。

「のどが痛いだけ」で来院した方が、精査の結果、初期の肺疾患を早期に発見できた——そういうケースが、駅近のかかりつけ内科だからこそ生まれます。

ぜひお気軽にご相談ください。品川駅港南口から徒歩30秒、予約制で待ち時間を最小限に抑えています。

のどの痛みや咳は何科に行けばいいですか?

まずは内科を受診してください。内科では問診・視診・聴診・迅速検査をもとに、ウイルス性・細菌性の鑑別を行い、適切な治療を提案します。症状が長引く場合や息苦しさを伴う場合は、呼吸器専門医による精査をお勧めします。

品川駅近くでのどの痛み・咳を診てくれる内科はどこですか?

東京品川フロントクリニックは品川駅港南口から徒歩30秒にあり、のどの痛み・長引く咳・息苦しさなど幅広い症状に対応しています。呼吸器専門医が在籍しており、院内CT検査による精密検査にも対応しています。WEB予約またはLINEでご予約いただけます。

溶連菌かどうか、クリニックで検査できますか?

はい、対応しています。溶連菌の迅速抗原検査は約5〜10分で結果が出ます。溶連菌感染症は抗菌薬による治療が必要であり、放置すると合併症のリスクがあるため、のどの痛みと38度以上の発熱が続く場合は早めの受診をお勧めします。

咳が3週間以上続く場合はどうすればいいですか?

3週間以上続く咳は「遷延性咳嗽」に分類され、喘息・副鼻腔炎・逆流性食道炎のほか、肺炎・間質性肺炎・肺がんなどの精査が必要になる場合があります。内科を受診し、必要に応じてCT検査による精密評価を受けることをお勧めします。

息苦しさを感じたらすぐに救急に行くべきですか?

安静時にも息苦しい・唇や爪が青紫色になっている・胸の痛みを伴うといった場合はすぐに救急を受診してください。一方、階段で息切れする・長引く咳に息苦しさが加わったといった場合は、まずかかりつけ内科への受診をお勧めします。東京品川フロントクリニックでは呼吸器専門医による診察と院内CT検査で原因を精査できます。

のどの痛みに抗菌薬は必要ですか?

のどの痛みの多くはウイルスが原因であり、その場合は抗菌薬(抗生物質)は効果がありません。抗菌薬が必要なのは、溶連菌など細菌性感染が確認された場合です。自己判断での抗菌薬の使用は耐性菌のリスクを高めるため、受診して適切な鑑別を受けることをお勧めします。

参考資料

  • 日本呼吸器学会『咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019』
  • 日本呼吸器学会『COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン第6版』
  • 日本感染症学会・日本化学療法学会『抗菌薬適正使用支援プログラム実践のためのガイダンス』
  • 厚生労働省「AMR対策アクションプラン」

大谷 真理子(おおたに まりこ)

医療法人社団南州会 東京品川フロントクリニック院長 / 医学博士
【保有資格】
医学博士
日本内科学会認定内科医
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医


井上 哲兵(いのうえ てっぺい)医師

医療法人社団南州会 フロントクリニックグループ 理事長 / 医学博士
2019年4月に医療法人社団南州会 理事長に就任。
同年8月に三浦メディカルクリニックを開院し、以降も以下のクリニックを展開。
医療法人社団南州会 フロントクリニックグループ(1980年創業)
横浜フロントクリニック(2024年5月開院)
東京品川フロントクリニック(2026年1月開院)
自由が丘フロントクリニック(2026年10月開院予定)
新宿区分院(2027年12月開院予定)
三浦メディカルクリニック

【保有資格・所属学会】
緩和ケア研修会修了医
医学博士
日本内科学会認定内科医
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
日本医師会認定産業医
厚生労働省認定 臨床研修指導医

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