- 2026年5月8日
ゴールデンウィーク明け、「なんだか体が重い」「休んだはずなのに疲れが取れない」と感じていませんか

こうした倦怠感は「五月病」や「疲れがたまっているだけ」と片付けられがちですが、実は内科的な原因が隠れているケースが少なくありません。貧血・甲状腺の異常・血糖値の乱れなど、血液検査一つで原因が判明することもあります。
この記事では、倦怠感の主な原因と、内科を受診すべきタイミングをお伝えします。
GW明け・連休後に増える「なんとなく不調」
毎年5月になると、「休み明けから体調が戻らない」「朝起きられない」「仕事中に集中できない」という方が増えます。
いわゆる「五月病」として語られることが多いこれらの症状ですが、精神的なストレスや環境変化だけが原因とは限りません。同じような症状が、貧血・甲状腺機能低下・血糖値異常といった内科的な疾患によって引き起こされていることがあります。
「年のせいかな」「仕事が忙しいからしかたない」と自己解決しようとする前に、一度原因を調べることをお勧めします。血液検査で多くの原因を一度に確認できるため、受診のハードルは思っているより低いはずです。
倦怠感の主な原因——内科で調べられるもの
倦怠感・だるさの背景にある内科的な原因を整理します。いずれも血液検査・問診・必要に応じた追加検査で確認できます。
貧血(鉄欠乏性貧血・その他)
倦怠感の原因として最も頻度が高いもののひとつです。特に女性に多い鉄欠乏性貧血は、疲れやすさ・動悸・息切れ・頭痛などを引き起こします。「顔色が悪いと言われる」「立ちくらみがする」という方は一度確認を。血液検査(血算・フェリチン)で診断できます。
甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの分泌が低下する疾患で、倦怠感・むくみ・体重増加・寒がり・集中力の低下などが特徴です。中年女性に多いとされていますが、男性にも発症します。日本甲状腺学会によれば、自覚症状が乏しいまま進行するケースも多く、健診では見逃されやすい疾患のひとつです。血液検査(TSH・FT4)で診断できます。
糖尿病・血糖値異常
血糖値のコントロールが乱れると、慢性的な倦怠感・口の渇き・頻尿・集中力の低下が生じます。健診で「血糖値が高め」と指摘されたことがある方は特に注意が必要です。空腹時血糖・HbA1cの検査で確認できます。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に呼吸が止まることで深い睡眠が取れず、どれだけ寝ても疲れが取れないという状態になります。「いびきをかく」「日中に強い眠気がある」「起床時に頭痛がある」という方は疑う必要があります。問診・簡易検査で確認でき、CPAPなどの治療につなげることができます。
肝機能異常
肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、機能が低下しても自覚症状が出にくい臓器です。しかし、慢性的な倦怠感・食欲不振・右脇腹の違和感として現れることがあります。飲酒習慣がある方・健診でγ-GTPやALTを指摘されたことがある方は確認を。血液検査(肝機能検査)で評価できます。
ビタミンD欠乏・栄養不足
デスクワーク中心で日光を浴びる機会が少ないビジネスパーソンに多いのがビタミンD欠乏です。倦怠感・筋力低下・気分の落ち込みとの関連が報告されており、血液検査で確認できます。また、食事が偏りがちな方はビタミンB群・亜鉛・マグネシウムの不足も関係することがあります。
自律神経の乱れ(過労・ストレス)
上記の内科的疾患が除外された場合、過労・慢性ストレスによる自律神経の乱れが倦怠感の原因として考えられます。この場合も、内科で他の原因を除外したうえで、生活習慣の改善・必要に応じた専門医への紹介につなげることができます。
こんな倦怠感は内科を受診すべきサイン
以下に一つでも当てはまる場合は、自己判断で様子を見るより受診をお勧めします。
⚠ こんな倦怠感は内科へ
・2週間以上続いている
・休日にしっかり休んでも改善しない
・体重が減っている・食欲がない
・動悸・息切れを伴う
・むくみ・寒がりが気になる
・健診で貧血・血糖・肝機能・甲状腺の異常を指摘されたことがある
内科を受診するとどんなことをするのか

倦怠感での受診は、思っているよりシンプルです。
- 問診:いつから・どんな状況で・どの程度の倦怠感か、生活習慣・睡眠・食事・ストレスの状況も確認します
- 血液検査:貧血・甲状腺機能・血糖・HbA1c・肝機能・腎機能・ビタミンD・電解質など、倦怠感の原因として考えられる項目を網羅的に確認します。採血一回で多くの原因を同時に調べられます
- 追加検査:睡眠時無呼吸が疑われる場合は簡易検査、必要に応じてCT等の画像検査も実施します
- 結果説明・治療方針:原因が特定できれば、その場で治療・生活指導を開始します。複数の専門医への紹介が必要な場合もスムーズに対応します
よくある質問
倦怠感・疲れが取れないのは何科に行けばいいですか?
まずは内科を受診してください。倦怠感の原因として、貧血・甲状腺機能低下症・糖尿病・肝機能異常・睡眠時無呼吸症候群など内科的な疾患が隠れていることがあります。血液検査で多くの原因を一度に確認できます。内科で一通り調べても異常がなければ精神科等への受診をお勧めさせていただく場合がございます。
品川駅近くで倦怠感・だるさを診てくれる内科はどこですか?
東京品川フロントクリニックは品川駅港南口から徒歩30秒にあり、倦怠感・だるさの原因精査から治療・継続管理まで対応しています。予約制で待ち時間も少なく、仕事の合間に受診いただけます。WEB予約またはLINEでご予約ください。
疲れが取れない原因は血液検査でわかりますか?
多くの場合、血液検査で原因の手がかりが得られます。貧血・甲状腺機能・血糖・肝機能など、倦怠感に関連する項目を採血一回で網羅的に確認できます。結果によってはさらに詳しい検査を追加します。
甲状腺の異常は内科で調べられますか?
はい、内科で調べられます。血液検査(TSH・FT4/FT3)で甲状腺機能を確認でき、異常が見つかった場合は治療方針を検討します。
五月病と内科的な倦怠感の違いは何ですか?
五月病は環境変化やストレスによる適応障害的な状態を指しますが、貧血・甲状腺機能低下・血糖値異常なども同様の症状(疲れやすさ・集中力低下・気分の落ち込み)を引き起こします。自己判断で「五月病だろう」と片付けず、内科で内科的な原因を除外したうえで対処法を考えることをお勧めします。
品川駅徒歩30秒の内科クリニックで、症状に応じた対応を
倦怠感は「たいしたことない症状」と思われがちですが、放置することで生活習慣病・甲状腺疾患・貧血などが見逃されるリスクがあります。
東京品川フロントクリニックは、こうした「なんとなく不調」を丁寧に診ることを大切にしています。血液検査で原因を網羅的に調べ、そのまま治療・継続管理まで一貫して対応します。品川駅港南口から徒歩30秒、予約制で仕事の合間にも立ち寄りやすい環境を整えています。
「大病院に行くほどでもないけど、なんか最近ずっとだるい」——そう感じている方こそ、かかりつけ医にご相談ください。

執筆者情報
大谷 真理子(おおたに まりこ)
医療法人社団南州会 東京品川フロントクリニック院長 / 医学博士
【保有資格】
医学博士
日本内科学会認定内科医
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
井上 哲兵(いのうえ てっぺい)医師
医療法人社団南州会 フロントクリニックグループ 理事長 / 医学博士
2019年4月に医療法人社団南州会 理事長に就任。
同年8月に三浦メディカルクリニックを開院し、以降も以下のクリニックを展開。
医療法人社団南州会 フロントクリニックグループ(1980年創業)
横浜フロントクリニック(2024年5月開院)
東京品川フロントクリニック(2026年1月開院)
自由が丘フロントクリニック(2026年10月開院予定)
新宿区分院(2027年12月開院予定)
三浦メディカルクリニック
【保有資格・所属学会】
緩和ケア研修会修了医
医学博士
日本内科学会認定内科医
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
日本医師会認定産業医
厚生労働省認定 臨床研修指導医
参考資料
- 日本甲状腺学会『甲状腺疾患診断ガイドライン2021』
- 日本糖尿病学会『糖尿病診療ガイドライン2024』
- 日本呼吸器学会『睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020』
- 厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査報告」