- 2026年2月11日
- 2026年2月25日
日本の研究結果から見えてきた!高齢者のウィルス感染で死亡率が高かったのはRSウィルス?コロナ?インフル?
兵庫医科大学が、島根県立中央病院、洛和会音羽病院、奈良市立病院の3病院に入院となった高齢者のウィルス感染で死亡率が高かったウィルス感染症についてClinical Microbiology and Infection(2026年1月10日号)に報告を行いました。
2023年7月1日~2024年12月31日に肺炎などの呼吸器症状を認めて緊急入院となった50歳以上の3067人を対象に解析が行われました。入院後24時間以内に採取された検体(鼻咽頭ぬぐい液:鼻に綿棒を入れてとる検体です。)を用い遺伝子検査を行い、RSV、SARS-CoV-2、インフルエンザA/Bの陽性割合や死亡率、ワクチン接種歴などを解析しています。尚、ワクチンはコロナとRSワクチンは過去に1回以上の接種で接種あり、インフルエンザは当該シーズンにの接種で接種ありとしたて解析しています。
・陽性となったウイルスの割合は、インフルエンザA/Bが2.3%、コロナが18.0%、RSが1.6%でした。
・ワクチン接種割合は、インフルエンザワクチン37.9%、コロナワクチン62.3%、RSワクチン0%でした。
・抗ウイルス薬の投与割合は、インフルエンザA/B62.3%、コロナ71.8%、RS0%でした。
・30日で死亡した割合は、インフルエンザA/B群2.9%、コロナ8.4%、RS14.3%でした。
RSウィルスはインフル・コロナと違い治療薬がありません。また、RSはワクチン接種率が0%だったというのも要因と考えられます。
RSは、生後2歳までに日本人はほぼ全員罹患すると言われています。ですから、孫と一緒に暮らしているような高齢者の方、特に呼吸器に持病を持っているような方はRSワクチンの接種が望ましいですね。
ただし、RSワクチンは公費認定されておらず、全額自己負担となっております。ご自身でメリットとコストを天秤にかけ、最終判断をお願いしますね。
執筆者情報
大谷 真理子(おおたに まりこ)
医療法人社団南州会 東京品川フロントクリニック 院長/医学博士
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
【保有資格】
- 医学博士
- 日本内科学会認定内科医
- 日本呼吸器学会 呼吸器専門医
- 日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
井上 哲兵(いのうえ てっぺい)
医療法人社団南州会 フロントクリニックグループ 理事長/医学博士
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
【保有資格・所属学会】
- 緩和ケア研修会修了医
- 医学博士
- 日本内科学会認定内科医
- 日本呼吸器学会 呼吸器専門医
- 日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
- 日本医師会認定産業医
- 厚生労働省認定 臨床研修指導医
- 身体障害者福祉法第15条指定医(呼吸器)
- 難病指定医(呼吸器)
全て内科・呼吸器内科専門クリニックとなります。
- 三浦メディカルクリニック
- 横浜フロントクリニック
- 東京品川フロントクリニック
- 自由が丘院(2026年9月開院予定)
- 新宿区分院(2027年12月開院予定)