• 2026年3月4日
  • 2026年3月25日

花粉症対策についての基本!花粉症初心者の方は必読です。品川駅港南口徒歩30秒の内科クリニックが教えます。

春先になると、多くの人を悩ませる花粉症。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ……。
日本では特にスギ花粉症が多く、国民の約4割が何らかの症状を経験しているとも言われています。

花粉症対策は大きく分けて
✅ 非薬物療法(生活対策)
✅ 薬物療法(薬による治療)
の2本柱です。

今回は一般の方に向けて、わかりやすく解説します。

まず大前提は「花粉を体に入れないこと」です。

■ 外出時

  • マスク着用(不織布が効果的)
  • 花粉対策メガネ
  • 表面がツルツルした服を選ぶ(ウールは避ける)
  • 花粉が多い日(晴天・風が強い日)は外出を控える

■ 帰宅時

  • 玄関前で衣類を払う
  • すぐに手洗い・うがい・洗顔
  • 可能なら早めに入浴

■ 室内対策

  • 空気清浄機の活用
  • 洗濯物は室内干し
  • こまめな掃除(特に床)

■ 動物(ペット)対策

  • 特に犬を飼っている人は要注意です。犬が散歩して帰ってくると体毛に花粉が大量に付着しています。
  • 散歩する時に洋服を着せる対策をするだけでも効果的。
  • 花粉の時期だけでも寝室に入れないなどの対策も。

「これだけ?」と思うかもしれませんが、軽症の方ではこれだけで症状がかなり軽減します。

症状がつらい場合は、薬を併用します。
現在の花粉症治療は非常に進歩しています。

💊 抗ヒスタミン薬(飲み薬)

代表例:

  • ビラノア(眠気ほぼなし。運転制限なし)
  • デザレックス(眠気少ない。運転制限なし)
  • ルパフィン(眠気あり。運転制限あり)
  • アレロック(眠気強い。運転制限あり)

特徴

  • くしゃみ・鼻水に効果的
  • 最近の薬は眠気が少ないものが多いが、運転制限があるものとないものがあるので要注意!運転する人や眠気が少ないものを希望する人は医師に相談しましょう。

💨 点鼻ステロイド薬(鼻スプレー)

特徴

  • 鼻づまり用と鼻漏(サラサラの鼻水用)がある。
  • 局所作用なので全身副作用は少ない
  • 鼻づまり用は辛い時のみ使用する。慢性的な使用は控える。

現在の治療の中心です。
「眠くならない最強薬」は実はこのタイプです。

👁 点眼薬

目のかゆみが強い方には抗アレルギー点眼薬を使用します。

🧬 舌下免疫療法(原因治療)

代表例:

  • シダキュア

特徴

  • 数年間継続する治療
  • 体質改善が期待できる
  • すぐ効く治療ではない

「将来的に花粉症を軽くしたい人」向けです。

重症の方では

  • ゾレア(抗IgE抗体注射)

という選択肢もありますが、
高額であり、すべての方が対象ではありません。

多くの人におすすめの順番は:

① 非薬物療法を徹底
② 早めに抗ヒスタミン薬を開始
③ 鼻づまりがあれば点鼻ステロイド併用
④ 毎年つらいなら舌下免疫療法を検討

花粉症は「我慢する病気」ではありません。
早く治療を始めた人ほど、シーズンを快適に過ごせます。

種類目的
非薬物療法花粉を入れない
抗ヒスタミン薬くしゃみ・鼻水を抑える
点鼻ステロイド鼻づまりを改善
舌下免疫療法体質改善

花粉症対策は「早め・組み合わせ・継続・体質改善」がカギです。

Q1:花粉症の薬は眠気が強くて運転や日常業務に支障があります。どうしたら良いでしょうか?

抗アレルギー剤には内服しても眠気が少なく運転制限がないものがあります。以下のものが代表的な薬剤です。下記を参考に医師にご相談ください。

ビラノア20mg(効果強 ジェネリックなし)1日1回1錠(空腹時投与の為、寝る前投与が一般的、アルコールの影響が少ない 倍量投与不可)

デザレックス5mg(効果普通 ジェネリックなし)1日1回1錠 (倍量投与不可)

クラリチン10mg(効果弱 ジェネリック:ロラタジン)1日1回1錠 (倍量投与可能:1日20mgまで)

アレグラ60mg(効果弱 ジェネリック:フェキソフェナジン)1日2回、1回1錠(倍量投与可能 1日240mgまで)

Q2:運転してはいけない花粉症の薬はありますか?

下記の薬は眠気が強く出ることがあり厚生労働省が定めた添付文章にて禁止されています。内服後24時間以内の運転は避けてください。

アレロック5mg(効果強 ジェネリック:オロパタジン)1日2回、1回1錠(倍量投与可能1日20mgまで)

ルパフィン10mg(効果強 ジェネリックなし)1日1回1錠(倍量投与可能:1日20mgまで)

ザイザル5mg(効果中 ジェネリック:レボセチリジン)1日1回1錠(倍量投与可能: 1日10mgまで)

ジルテック10mg(効果中 ジェネリック:セチリジン)1日1回1錠(倍量投与可能:1日20mgまで)

アレジオン10mgから20mg(効果普通 ジェネリック:エビナスチン) 1日1回1錠 (倍量投与可能:1日40mgまで)

エバステル5mg−10mg(効果普通 ジェネリック:エバスチン)1日1回1錠 (倍量投与可能:1日20mgまで)

タリオン10mg (効果弱 ジェネリック:ベポタスチンベシル) 1日2回、1回1錠(倍量投与可能:1日40mgまで)

Q3:点鼻ステロイドはステロイドの副作用が怖くて使用できませんがどうしたらいいでしょうか?

点鼻のステロイドは、皮膚科のステロイド軟膏や喘息の吸入ステロイドと同様に局所投与のため、よく患者様が懸念される、糖尿病・高血圧・骨粗鬆症・白内障・緑内障・中心性肥満・骨壊死などの全身に及ぶ副作用は起きません。これらの副作用は点滴や内服のステロイドを長期に使用した場合に起きてくる副作用です。ただし、点鼻のステロイドの用法容量を守らずに過量に投与したり、使用方法が間違っていたなどの場合は鼻出血などの局所的な副作用が出ることがあります。医師の指示通りに使用してください。

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執筆者情報


大谷 真理子(おおたに まりこ)
医療法人社団南州会 東京品川フロントクリニック院長 / 医学博士
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
【保有資格】
医学博士
日本内科学会認定内科医
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医

井上 哲兵(いのうえ てっぺい)医師
医療法人社団南州会 フロントクリニックグループ 理事長 / 医学博士
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
2019年4月に医療法人社団南州会 理事長に就任。同年8月に三浦メディカルクリニックを開院し、以降も以下のクリニックを展開。


【保有資格・所属学会】
緩和ケア研修会修了医
医学博士
日本内科学会認定内科医
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
日本医師会認定産業医
厚生労働省認定 臨床研修指導医

東京品川フロントクリニック 03-6456-5040 ホームページ